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「我が名は鬼魅(キビ)
――我に全てを渡せ。
我も全てを与えよう」
「――上げます、
私の全て。
吉備団子も、果実も、木の実も――
他には何も
ないけれど……」
「――まだ、
あるではないか」
そう言って、鬼魅は桃太郎を強く抱き締めて、着ている着物を脱がしました。
真っ白な肌はほんのりと色付いて、全身が熟れた果実の様に甘い色香を放ちます。
「桃から生まれた桃太郎なのだ…
ならば桃が一番美味いに決まっている。
我はその桃が喰いたい」
鬼魅の手が、
桃太郎の桃の様な小さな尻をわし掴むと、
たっぷりと味わうように舐め上げて、ゆっくりゆっくり解していきます。
「あっ…あんっ…」
小振りで柔らかい桃は、次第に熟して甘い甘い蜜がどんどんと溢れ出てきます。
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