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「これでお前は我の物だ」
鬼魅が言いました。
「これで貴方は私の物です」
桃太郎が微笑みました。
甘い芳香が漂うが如くその微笑みには、さしもの鬼も敵いません。
これ以降、鬼は人間に悪さをせず、鬼ヶ島で桃太郎と二人仲良く幸せに暮らしましたとさ……?
――ちなみに…
乾は美味しい吉備団子をたらふく食べ、
申は熟した果実を飲み干して、
酉は実った木の実を食べ尽くし、
それぞれ一番のお気に入りを見付け、彼等もそこで幸せになりました。
めでたしめでたし?
【終わり】
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