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この時の涼は弓道一筋で、モテてた割には女に一切興味がなかった。
もちろん俺も、テニスに夢中で女とか興味がなかった。
だけど、貰う手紙にはすべてに目を通していた。
「――分かったよ」
そう言って、涼は手紙を読み始めた。
俺はその隣で涼が読み終わるのを待ってた。
「……めんどくせ」
「あ?」
しばらくして涼が呟いた。
「昼休み、中庭で待ってるって」
「やっぱラブレターだったか(笑)で?行くんだろ?」
「行かなきゃうるせぇ奴が居るからな。」
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