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「いえ、突然呼び出した私が悪いんです。」
彼女は頬を紅葉させながら言った。
礼儀はある子なんだね。
「こいつ、居て大丈夫?無理だったら帰すけど…」
涼が俺を差して言った。
だけどその子は首を横に振ると、まっすぐ涼を見つめて言った。
「手紙、読んでいただけましたか?」
「一応。」
「だったら分かってると思いますけど、私、笠津先輩のコトが好きなんですっ。付き合っていただけませんか?」
「悪いけど、今はそういうの興味ないから。」
「だったら、お友達になってくれませんか!?」
「そういう曖昧な事はしたくないから。」
「そうですか...」
その子はそう言って俯いた。
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