仲間

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「もういいかな?」 「あっ、はい…」 その子はすごく落ち込んだように思えた。 「今日はありがとうございました」 そう言ってペコッと頭を下げたその子の肩は心なしか震えていた。 「手紙、ありがとうな。」 涼は最後にそう言って踵を返し歩き出した。 俺も慌ててその後を追った。 「アドレスくらい、よかったんじゃねぇの?」 教室に帰りながら、俺は涼に言った。
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