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その話を深く追求しないまま、朝練が始まった。
「疲れた~」
「お前もっと体力つけろよ(笑)」
朝練が終わった時、俺はあの話のことをすっかり忘れていた。
「あれ?あの子どしたんだ?」
校舎に入った時、一人の奴が言った。
「どしたって…誰のこと言ってんだよ。」
「ほら、あの子だよ。顔とかすげぇ傷だぜ?」
そいつが指す方向を見ると、顔中に絆創膏やらガーゼやらが付けられた女の子が居た。
―――――あの子、どこかで…
「あいつですよ。朝練の前に話してた方の一年。」
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