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「あたし、ここだ。」
「俺、こっち。」
「じゃあ、後でね。」
奈央はそう言うと自分の教室に入っていった。その姿を見送って俺も教室に入る。
黒板には席順が書かれた紙が貼ってあった。
俺は自分の席を確認してそこに向かう。
「君がこの席の子?」
俺の席には知らない奴が座っていた。俺の席の後ろの奴と話していたみたいだった。
「そうだけど…」
「俺、渡辺悟(サトル)。よろしくな」
そいつはそう言って手を差し出した。
俺はそれに吊られて差し出された手を取った。
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