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教室に入った瞬間、みんな一斉に私を見た。
私は体が一瞬固まってしまったけど、名前の順に並んでいる席に黙って座った。
ふ―っと一息入れて、カバンを机の横にかけると後ろからトントンと肩をたたかれた。
振り返るとちょっとケバい、目がくりっとした女の子がいた。
佳「私、佳奈(かな)って言うんだ~!よろしくぅ!呼び捨てでいいから~!」
私はテンション高めに佳奈から手を差し伸べられて戸惑いながら握手をした。
明「あ、私は明!よろしく。私も明って呼び捨てで呼んでね!」
つけ爪のついた佳奈の爪が手にささって少しいたかったがすごい笑顔で笑っている佳奈には言えなかった。
でも絶対見た目より全然悪い人じゃないなと私は思った。
それから佳奈とたわいもない話をしていると、新しい先生が入ってきた。
先「はい、私が担任ですよ~、即顔忘れたりとかすんなよ」
先生が適当に挨拶をすると、みんな少し笑っていた。
クラス・・意外といい感じだな。
私がそう思っていると先生は入学式の説明をしだして私達を会場となる体育館へと向かわせた。
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