最後の恋

入学式

度重なる病院通いや入院で中学校はまともに行けなかった。

もちろんそんな状況で好きな人などできるわけがなかった。

それ以前にクラスの子でも顔すら覚えてない人もいた。

だから私は友達が少なかった。

美紀だけが私の友達だった・・。

今は病気も落ち着いて、普通に学校に通える・・

普通に恋ができる・・

私はまたチラッと彼を見た。

・・でもまさかこんなに早く恋に落ちるなんて・・

そう思うとなんだか急に恥ずかしくなって私は赤くなる顔を両手で押さえた。