遅刻

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私はその駅から学校へと向かってちょっとだけ急いで歩いた。 頑張って1限には間に合わせよう・・・・って、あれ?何か聞こえる・・ 私が歩く音の後ろから、また別の歩く音がかすかに聞こえた。 何だろうと思って振り返ると、それは私の足にペタッとくっついてきた。 明「・・・・猫?」 「ニャ~」 そこには小さくて目の大きな猫が私の足にベッタリくっついてきていた。 明「わあ・・可愛い。人なつっこいんだね、きみ。」 私はしゃがみこんで猫をなでた。 猫は嬉しそうに喉を慣らしながら、私の手に甘えてきた。 明「でもどこから付いてきたの?元の場所に帰らなきゃ」 「・・駅から」
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