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動物好きという共通点で話がはずみ、私達は沈黙もないまま学校に着いた。
着いた時間は1限が終わる20分前で、私達は下駄箱の前で立ち止まった。
淳「一緒に教室入ったら一緒に遅刻したと思われるな」
明「あ~・・、本当だね。」
それでもいいけど、他の女子達の目が怖いな、と私は思った。
私が悩んでいると桜井君は何かを悟ったように言った。
淳「・・よし、じゃあ俺1限うけねぇし、屋上行くわ」
明「え?・・分かった」
私が返事をすると桜井君は階段をテンポよく登り始めた。
明「さ、さ、桜井君っ」
私は桜井君を引き止めた。
明「一緒に学校行ってくれてありがとう・・」
そう言うと、彼はほんの少しニコッと笑い、私に手を振ってまた階段を登り始めた。
私は桜井君の笑った顔を何度も見れて嬉しくて機嫌よく違う階段を登って教室に向かった。
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