遅刻

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母は私が生まれる前に飼っていた猫が病気になって死んだ以来、生き物を飼いたいと言わなかった。 私はどうして動物を飼わないのと昔だだをこねたことがあった。 その時母はいなくなるのが辛いし、苦しむ姿を見たくないと悲しそうに笑って言った。 私はそれがやけに印象的で悲しく見えて、それから生き物を飼いたいと言わなくなった。 それなのに今は安かったからと言って普通に生き物を飼おうとしている 私はビックリしていた。 明「いいの・・?生き物飼っちゃって・・」 母「いいのよ。ペットショップ行ったときね、可哀想に見えちゃったの。」 お母さんはドシンとソワァに座って言った。 明「可哀想?」 私はハムスターを持ちながら母の横に座った。
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