愛した人

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淳君は私の目を見てしばらく黙った。そして悲しそうに少し笑った。 淳「・・・・そんなお願いなんて・・・聞きたくなかったな・・・分かったなんて言いたくない」 ゆっくり私の頭を撫でた淳君の手は確かに震えていた。 淳「明・・・俺は明がずっと好きだよ・・他の誰でもなく一番に明が好きだ・・・・。だけど明にとってそれじゃ・・"ずっと好き"じゃダメなんだな・・・。」 淳君は涙をこらえながら言った。私は黙ったまま淳君の話を聞いていた。 淳「・・・・くさいこと言うけど・・・・明は俺の"太陽"みたいな存在なんだ・・」 明「え・・・?」 突然そんなことを言う淳君に私は少し驚いた。
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