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あ・・・・・
母「そんな大事なもの忘れてたの?ばかね、明は」
明「ありがと・・気づかなかった」
私はそれをお兄ちゃんから受け取るとカバンに入れた。
領「・・気をつけてな」
お兄ちゃんは心配そうな顔をして私の頭をまた撫でた。
明「大丈夫・・ちゃんと時間きたら薬飲むから!」
私はニコッと笑ってお母さんと一緒に車に乗り込んだ。
お母さんもその時少し心配そうな顔をしていた。
私は小さいころからの心臓の病気を持っている。
小学6年生の時、心臓の痛みで授業中に倒れて病院に運ばれた。
その時に心臓の病気だと分かったのだ。
それから私はすぐに手術をし、一命をとりとめたが、まだ完全に完治したわけではなかった。
それから薬を決められた時間に毎度毎度飲んでいる。
飲まなかったり、時間を守らないと発作を起こしたりめまいを起こしてしまう。
そして定期的に病院にも行って診察も受けている。
病気が完治することはもうないらしい・・・
それより悪化する可能性の方がはるかに高いと中学の時に医師に言われた。
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