遅刻

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母「・・飼って死ぬのは辛い。生き物ってみんなそんなもの。誰だって最後は死ぬのよ。」 お母さんはため息をついて、切なそうに言った。 「けどそれをちゃんと最後まで見届けててもらえたら、動物も人間も死ぬのが悲しいっていう感情以外にも、何か違う感情が見えてくる気がするの」 明「・・・別の感情?なに?それ・・」 母「ふふ!まぁその話はまた今度っ!さ、ご飯にしましょ」 私は別の感情が気になったけど、黙って夕飯の手伝いをした。 ハムスターがゲージの中にある水車みたいなものを走っている音だけが小さく聞こえた。
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