さようなら

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少し苦しい治療や、痛い注射の時とか・・・悲しくなったり寂しくなった時に 私はいつもこのブレスレットを触っていた。 淳君の優しい手の温もりがあるような気がしたから・・・・。 明「もらった時・・・・泣いちゃったなあ・・嬉しすぎて・・。なんか懐かしいな・・」 私がそう言うと淳君は、優しく私の頬を撫でて笑った。 淳「俺は・・もっと高くていいもの買いたかったなあ・・。明細くてサイズあってないし」 明「・・・何言ってるの?サイズなんて・・あわなくていいの。それにこれ以上高いものはいらない・・十分すぎるよ・・」 私が笑うと淳君も笑った。そして淳君は私の頬から手を離した。 淳「じゃあ・・また来るな。ちゃんと寝ろよ?」 そう言うと淳君は私の手を握った。私は力なく淳君の手を握り返した。
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