始まり

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車で家から出て40分ほどすると、ギリギリ学校に間に合った。 校門の前に一旦車をとめて私が車を出るとき、 お母さんは私の腕を掴んだ。 母「明・・ちゃんと飲みなさいよ?私また時間きたらメールするからね?」 心配しているのに無理矢理笑顔を作って笑っている母に少し胸が痛んだ。 明「あ・・うん、私忘れやすいもんねっ!お母さんありがと!」 私は母に笑いかけると母も安心したように笑った。 母はじゃあ、また会場でねと言って車に乗って駐車場に向かって行った。 私はいつもあんなふうに家族を悲しい表情にさせてしまう・・・ 病気のせいで・・ それが悔しくて私は少し涙ぐんだまま、学校に入って行った。
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