━約束━
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その日を最後に僕が母の元を訪ねることはなかった。 それなのに今はこうして必死に走っている。 何だってこんな山奥にあるのだろうか…! 紅く色づいた紅葉がハラハラと舞い落ち地面を赤く染める。 何だか不吉な感じがして僕はなるべく見ないようにした。 すでに息はあがり足は悲鳴をあげていたが、僕は走りつづけた。 今はただ一刻も早く辿りつきたかった。
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