━約束━
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誰かの記憶から自分が居なくなると言うのは、どんなに恐ろしいことだろう。 それが自分の大好きな人なら…。 自分は確かに存在してるのに、そこに自分は居ないのだ。 あの頃の僕はその恐怖に目を背けることで自分を守った。 悲し過ぎて、とても耐えられそうになかったから。 だから母に会いに行く勇気がどうしても出なかった。 あの頃も、そして今も僕は弱虫のままだ。
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