287人が本棚に入れています
本棚に追加
/177ページ
「はいはい、次の授業はまじめに受けますよ」
「よろしい!てかさぁ、今日の放課後残っててよ」
「いいけど…何で?」
「まぁ、ちょっとね…とりあえず部活終わったら連絡するから!授業サボっちゃダメだよ!じゃあね。」
「はいは~い」
(また何かの相談か…)
俺はそう思い放課後を待った…
・
・
・
放課後になった。
俺は部活をやっていない。
通称帰宅部なので、当然放課後にやることなどない。
いつもは直也と二人で学校が終わるとすぐ帰っていたが、今日は茜の部活が終わるまで待たなくてはいけない。
放課後も教室に残っている人達はいるが、直也はいつものようにすぐ帰ってしまったので俺がクラスで話せる人は一人も残っていない。
放課後の教室では、落ちこぼれの俺にとっては当然やることがないので、とりあえず茜の部活が終わるまで寝て待とうと思い、教室で静かに寝て待っていた。
すると、何時間かして茜が俺を起こしにきた。
「待たせてごめんよ~。帰ろ☆」
彼女は笑顔でそう言うと俺の手をひっぱって教室を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!