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僕の突然の言葉に梨花は顔を一瞬ひきつらせた。
「私がいなくなった世界…つまり……雛見沢に終末が訪れてしまった世界…ということ?」
「そうなのです…それで梨花は見たいのですか見たくないのですか…?」
見たくないそう思うのが当たり前、梨花がいなくなった世界…それは梨花が運命に抗いきれなかった世界でもあるだから。
でも僕は今日その世界に幸せを見付けた。
もし梨花が勇気を出して 見たいと言ってくれたのなら、その幸せを見せてあげたいと思ったから。
そして梨花は戸惑いながらも小さな声で言った。
「見るわ…もう見る機会もきっとないだろうから」
よかった。
「わかりました☆ではエネルギー補給のために冷蔵庫のシュークリームを梨花の分ももーらいなのです☆」
僕は今自分が出せる最も速いスピードで冷蔵庫に向かった。きっとデザート大好き☆亀田のストレートより速い。
そして冷蔵庫を開け、
自分のシュークリームと梨花のシュークリームをまとめて頬張った!!
甘くて美味しい、
やっぱりシュークリームが一番なのです!!!
しかし、突然口の中に激痛にもよく似た刺激が!
この忌まわしくも恐ろしい味は…………
「からぃのれひ!!辛いのれふ!!」
「くすくす…ちょっと食べ合わせしようと思っていたのよ、どう羽入?美味しい?」
梨花が真っ黒い笑顔を浮かべていた…恐い…恐すぎる。
ここまでオヤシロ様をいじめる巫女は今までもそしてこれからもいないであろう。僕はそのまま辛さが引くまでのたうちまわり続けた。
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