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よくわからない複雑な縛り方で羽入さんを縛った。
「梨花指示通り縛りましたけど何なんですのこの縛り方?普通に手と足を縛ればいいのでは?」
「沙都子にはまだ早いのです。大人になったら教えてあげますです」
さらにどこから持ってきたのか梨花が大きな包装紙で羽入さんを包んだ。
ちなみに羽入さんの現在の状態は複雑な縛り方で縛られ包装紙は体を包み頭だけがひょっこり出ている。
羽入さん………なんでまだ寝てるんですの…
ここまできたらびっくり人間の域ですわ…
羽入さんは鼻ちょうちんを出しながらたまに「シュークリーム、プリン…チョコレートパフェとショートケーキ」などの寝言を呟きながら未だ寝ている。もちろん私が縛っている時も起きる様子はなかった。
「これで仕上げなのです」梨花は最後に
リボンを取り出し
蝶々結びで羽入さんの頭に結んだ。
これで準備は完了。
問題は……………………
「さあ……………沙都子行きますですよ、確か今日はお家に一人しかいないはずなのです」
「はいですわ!私たちも注意して行きませんと」
羽入さんをご近所さんから借りてきたリアカーに乗せ私たちは歩き出した。やっぱり羽入さんは乗せる時も全く起きない。
「みっみっみ~★羽入楽しんでくるといいのです」
真っ黒なオーラを纏った梨花を先頭に私はリアカー押しながら歩き始めた。
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