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「ただいま~」
玄関を開けると、靴が1足。神田美浦(みほ)に違いない。
俺が階段を登りきり、ガチャリと自室のドアを開けた瞬間、向かいの姉の部屋のドアがものすごい勢いで開いた。
「りっちゃん、新刊ゲットしたよ」
溢れんばかりの笑顔で幼なじみで友人の神田美浦は俺の肩に掴みかかる。
「マジで!俺も読みたい」
と俺も自然と笑みが浮かぶ。
新刊とは某薄っぺらい本で、姉と美浦と俺が大好きなサークルさんが出したものだ。
「美浦興奮しすぎ~」
と姉の早紀はドアの付近まで笑いながら歩いてきた。
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