2 俺の日常

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俺達3人は腐り切っている。所謂、腐男子と腐女子ってやつ。 3人で、ひとしきり新刊の話で盛り上がった後、今日の報告会。 俺は今日の昼休みのおいしい状況を、腐ったフィルターを通しての目線から話す。(妄想90%だ) 姉と美浦は目を爛々と輝かせる。 「おいしい!おいしすぎるわ。亮と私、1日入れ替わりたい」 姉は興奮した面もちである。 「いや、無理だろ」 と俺。 「私学ラン着ればなんとかなっちゃったりして」 と姉。半ば本気っぽいとこが恐ろしい。 「いや、俺女装したくないし」 と俺。 「でも、りっちゃん女顔だし線細いからいけると思うよ」 とにっこり笑う美浦。 「女顔じゃないよ」 ムッとして俺は言い返す。 美浦は身を乗り出して、まじまじと顔を覗き込んでくる。顔と顔が近い。心臓の脈動が自然と早まる。 美浦はパッと乗り出していた身を元に戻すと 「え~でもキレイな顔してるよ」 さらりと言った。 まったく悪気のない発言に少々毒気が抜かれるが、心中複雑な俺。 「ちょっと亮学ラン脱いで。羽織ってみるわ」 そこへ突如、後方から姉は学ランを引っ張る。 「えっ!なに本気で変装する気?」 と俺は慌てる こうして、やいのやいのと楽しい一時は過ぎていくのであった。
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