1 幼なじみ

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俺、相良港ははっきり言って、寝起きが悪い。 「港!起きろ」 「港!」 ゆっさ、ゆっさ、うーん、なんか乱暴に揺すられてるけど、あともうちょっと… 「…口いっぱいに唐辛子詰め込むぞ」 「うわ~!やめろバカ!」 ガバッ 俺は布団から跳ね起きる。コイツならやりかねない。 「朝っぱらから俺を殺す気か」 恨めしげに、幼なじみ、長瀬真人を見上げる。 「港はそれくらいじゃ、くたばらないさ」 ニヤリ。 朝から何やら黒き笑み。 真人は、黒髪をワックスで無造作にセットし、黒の学ラン。整った顔立ちをしている。
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