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俺、相良港ははっきり言って、寝起きが悪い。
「港!起きろ」
「港!」
ゆっさ、ゆっさ、うーん、なんか乱暴に揺すられてるけど、あともうちょっと…
「…口いっぱいに唐辛子詰め込むぞ」
「うわ~!やめろバカ!」
ガバッ
俺は布団から跳ね起きる。コイツならやりかねない。
「朝っぱらから俺を殺す気か」
恨めしげに、幼なじみ、長瀬真人を見上げる。
「港はそれくらいじゃ、くたばらないさ」
ニヤリ。
朝から何やら黒き笑み。
真人は、黒髪をワックスで無造作にセットし、黒の学ラン。整った顔立ちをしている。
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