1 幼なじみ

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「早くしないと遅刻るぞ」 時計を見ると、8時25分。 「げー!ヤバイじゃん!」 俺は急いでクローゼットから学ランを出し、パジャマを脱ぐ。 なんで高校生の男がパジャマなんて着てるのかって? それは海よりも深く、山よりも高い話せば長い話しに…(作者の趣味です) ん?なんか視線を感じる… 学ランのボタンを留めていた手元から顔を上げると、いつの間にかすぐ近くに真人が立っていた。 視線が交わる。 その刹那、真人の手が俺の学ランの第一ボタンに伸びた。 「何?」 真人の身体は180、俺は170cm。不本意ながら俺は間近にある真人の顔を見上げ、首をかしげた。 「おまえ、ボタン、ずれてる」 ふいっと顔を背け、ぶっきらぼうに真人は吐き捨てた。
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