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?「…む、無視しないでよ…。」
彼女はいきなり泣きそうな顔になった。
信「………俺に何か用?ていうかあんた誰?」
?「あ、そっか。清水君は私のこと知らないか。私は神崎 美由(カンザキ ミユ)。清水君と同じ女子高に行くんだよ。」
何で俺が女子高行くの知ってるんだ?
まぁ、どうでもいいが。
信「………それで用は?無いならもういいだろ?」
美由「いやいや、用ならあるよ。ていうか女子高行くの知ってる事についてはスルーですか?」
別に気にならないし。
信「………で、用は?」
美由「また無視……まぁいいけど。で、用は君を見つけて"これ"を渡さないとと思って。」
そう言って美由が出したのは"お守り"だった。
信「それは……」
美由「清水君のでしょ?さっき体育館を出ていった時に落としてたよ。」
信「……ありがとう……。」
美由「どういたしまして。」
あまり言いたくない言葉。
"ありがとう"
でもこの状況なら言わないといけない。
前なら簡単に言えたけどな………
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