中学最後に

5/11
前へ
/306ページ
次へ
?「…む、無視しないでよ…。」 彼女はいきなり泣きそうな顔になった。 信「………俺に何か用?ていうかあんた誰?」 ?「あ、そっか。清水君は私のこと知らないか。私は神崎 美由(カンザキ ミユ)。清水君と同じ女子高に行くんだよ。」 何で俺が女子高行くの知ってるんだ? まぁ、どうでもいいが。 信「………それで用は?無いならもういいだろ?」 美由「いやいや、用ならあるよ。ていうか女子高行くの知ってる事についてはスルーですか?」 別に気にならないし。 信「………で、用は?」 美由「また無視……まぁいいけど。で、用は君を見つけて"これ"を渡さないとと思って。」 そう言って美由が出したのは"お守り"だった。 信「それは……」 美由「清水君のでしょ?さっき体育館を出ていった時に落としてたよ。」 信「……ありがとう……。」 美由「どういたしまして。」 あまり言いたくない言葉。 "ありがとう" でもこの状況なら言わないといけない。 前なら簡単に言えたけどな………    
/306ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12490人が本棚に入れています
本棚に追加