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「どうしたの、暗い顔して
……!柚子…」
あたしの顔を覗きこんだ葵はびっくりしたと思う。滅多に泣かないあたしが泣きそうだったから。
「屋上いこ、柚子」
「…っうん」
屋上についたら、
あたしは葵に全部話した。
過去の事も、今さっきあった事も。
「まさかね、
忘れてるなんて思ってなかったから…」
「んー…
何か理由あるかもしれないよ?
普通ずっと仲良かったのに
忘れるなんてないし…」
「理由?例えば?」
「記憶…喪失とか?」
「とか?」
「「…………。」」
「あはははっ笑」
「あはっ☆
それしか浮かばなかったわ笑」
「ばーか笑」
「柚子に言われたくないわ!笑」
そう言って笑い合った。きっと葵なりに慰めてくれているんだってわかった。
結局何もわからないけど、もやもやしていた気持ちはとれていた。
葵ありがとう…。
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