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『おいっ。大丈夫だったか?』
そう言って男は腰を抜かして地面にしゃがみこんだ神楽の頭を優しく撫でてやった。
安心したのか神楽の瞳からは涙が溢れこぼれ落ちた。神楽は涙でぼやける瞳で目の前の男をみる。
銀髪の天然パーマに、赤茶色の瞳。歳は23、24ぐらいだろう。
『俺は坂田銀時。ちなみに日本人。お前名前は?』
『・・・・・・・神楽。』
『神楽か・・・。いい名前じゃねーか。ところでお前こんな所でどうしたんだよ?』
『・・・・・・・・』
神楽は下を向き黙り込む。そんな神楽を見ていた銀時はふいに神楽の腕や足についている沢山のあざに気づいた。
(こいつ・・・・・・)
『お前そのあざどうしたんだよ!?』
グイッと腕を掴まれた神楽は反射的に腕を振り払った。
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