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…ふぅ…
と、ため息をし、
ベッドに腰掛け、園長室よりも…とは言えないが、わりと大きな窓から見えるグラウンドを見ていた。
子供達が鬼ごっこをしている。
その中に、さっき一緒にいた潮さんや昴くんが混ざり、遊んでいた。
園「コンコン」
扉をノックしながら、口でもノックをしてきた園長先生に、「どうぞ」と言い、入ってきてもらった。
園「やだ、辛気くさいわね。窓くらい開けなさいよ(笑)」
と言いながら、園長先生は窓を開けた。
園「潮さんね、養子なんですって。」
グラウンドで走り回る彼女達を愛おしそうに見て、話始めた。
園「潮さん、『生きる』事について、すごいこだわりを持っているようね。
潮さんのお母様、昴くんをご出産された後、病気で亡くなられたそうよ。
お父様は、お母様が昴くんを身ごもってすぐ、自殺されたそうなの。
それでね、潮さん達は叔父様夫婦に養子として引き取ってもらったそうなのだけれど…
虐待されていたそうなの。
つい最近かしらね…叔父様夫婦も亡くなられたそうよ。…事故で。」
みるみるうちに、園長先生の表情が曇っていく。
重すぎる空気が俺の部屋を支配した。
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