暁人

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冬「…えっ?拾っ…えぇ!?」 俺は驚きを隠せないでいた。それもそうだ。 親御さんは? 本人の意志は? 法律的に大丈夫なのか? 俺は何からツッこもうかと試行錯誤し、その場から動けないでいた。 俺は、「うー…あー…」と言葉を探してばかりいた。 すると、 背後から声が聞こえた。 昴「…体冷えてないか?風呂なら沸いてるけど。」 昴は、いつの間にか風呂まで沸かしていた。 タオルを取りにいったついでに、風呂を沸かしたのだろう。 改めて思うが、昴は頭の回転が早いようだ。 遠い未来の事まで視野に入っているようだった。 潮「ん、じゃあ、せっかくだし、お風呂入っていきなさいよ。着替えは「もう用意した。俺のだけど、全部新しいヤツだから気にしないで使ってくれ。」 と、間髪入れず昴が言った。 俺は、この姉弟の連携プレーを、ただ口を空けて見ていた。
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