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冬「昴、いいのかよ…」
もちろん新品の衣類を見知らぬ男の子にあげた事ではなく、潮の『人間を拾ってきた発言』についてだ。
昴「ん…話は後で聞くし…風邪ひいちゃ困るだろ?」
…昴…
優しいな…というか面倒見の良い母親みたいだ。
潮はニコリとし、
潮「…っと、お風呂に入る前に、自己紹介するわね。
さっきも言ったけど、私は潮ね。
着替えを用意した黒髪のスラーッとした方が昴。
私の血のつながった弟よ。
で、目の前で口をパクパクさせてる茶髪が冬馬。
彼は私の夢を手伝ってくれてるの。
2人共、自慢の家族よ。
じゃ、君も自己紹介して。」
(…そんな風に思ってくれてたのか…)
潮の『自慢の家族』発言に少し感動しつつ、とりあえずペコリと会釈しておいた。
潮は、男の子に「ホラッ」と言い、自己紹介を促した。
暁「…えと…柊 暁人(ヒイラギ アキト)。小学5年、です。」
声も小さく、たどたどしい自己紹介を終え、暁人は「風呂って…どこっすか?」
と言い、モジモジしていた。
昴「こっち」
と、昴に案内され、風呂へと向かって行った。
暫くして、…ザー…という音がするのを待っていたかのように、潮は話始めた。
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