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もうすぐ暖かくなりそうな3月の半ば…。 今日は天気がいい。 小さな砂のグラウンドで、キャーキャーはしゃぐ小さな子ども達を見守るように、俺は近くにある古ぼけた木製のベンチに腰掛け、本を読んでいた。 ?「あなたが冬馬(トウマ)?」 と、しらない女が話かけてきた。 冬「(誰だ?知らない女だけど…歳は近そうだな。)」 とりあえず俺は頭を縦に振った。 ?「話があるの。とりあえず園長先生の所で待っててくれる?」 そう言い残して、女は、またしても見たことのない男の子の方へと向かっていった…。 冬「(なんだろう…)」 とりあえず、園長先生の元へ向かった。 俺が今いるのは神井(かみい)学園。 いわゆる孤児院だ。 冬「(…?知り合い…かな?俺に話し掛けてきたけど…)」 などと考えている間に、園長室に着いた。
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