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潮「…それでなんだけど…まだまだ駆け出しで、資金が足りないの。
あと、私達、孤児院を経験していないのよ。
子供達にとって、より良い環境を作りたいから、孤児院育ちの意見をとり入れていきたい。。
アナタは就職先決まってるみたいだし…私達を手伝って欲しいのよ。
あぁ、もちろんアナタは就職先で働けばいいわ。
無理にとは言わないけれど…」
…少しの間、沈黙が流れた。
園「ありがとう、潮さん。…冬馬、どぉ?」
『どぉ?』と言われても…俺にも、早く就職して、この学園と園長先生を支えるという、自分なりの目標があった。
にも関わらず、別の話が舞い込んできたのだ。
何とかしようとは思うが、考えがまとまらず、言葉が出なかった。
冬「あ、あの…少し時間を下さい…。いきなりだし…その…ちょっと、失礼します。」
とりあえず言葉を濁し、この部屋を後にした。
まずは頭の中をまとめようと、リラックスできる自分の部屋へ向かった。
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