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「もう一枚布団が増えたから、今年の冬はいつでも夜勤できるな」
「もう一枚?」
「お前と同じくらいだろ?」
筑紫さんが顎で奥を差した。
鑑識用の機材などを置いておく倉庫から、長身の男が出てきた。
黒とグレーのストライプシャツに、黒のスラックス。
長めの前髪に、切れ長の目。
「おや、どこかで見たことがある顔立ちですね」
そりゃそうだ。
つい5分程前に隣に座っていたのだから。
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