小さな貴女に贈るモノ

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「あんたがいなくなった後、あのお馬鹿さん何したと思う? あの子、リリーが来なければ春は来ないって考えて襲い掛かったのよ。 秋にはあの姉妹を倒せばすぐに冬になってレティが戻って来るんだ!って言って… 本当に馬鹿よね…足し算もまともにできない頭で必死にレティ、レティって……あんた1人の…為に…意味のないこと…なのに…」 最後のほうになると霊夢まで泣きそうな声になって上手く言いたい事が言えていない 霊夢は必死に涙を堪えて言葉を繋いだ 「さぁ、私からの話はこれで全部よ。後は自分で………頑張りなさい…」 霊夢が全てを話し終える前にはレティは湖に向かって駆け出していた そんなレティにかけた応援の言葉は雪に染み込み静かに消えていった 「たまにはいい事するじゃないか」 涙を流す霊夢をひやかすかの様に後ろから笑いかけたのは魔理沙だった 「1人で作るより、2人で作った方が楽しいじゃない!それよりあんたは何の用?」 必死に瞳に浮かぶ涙を拭い、レティの作っていた雪の塊を見上げる 涙を拭った部分のひんやりとした冷たさが心地いい 「こんな日は霊夢とお茶でも飲んで過ごそうと思ったんだぜ」 魔理沙に目線が両手の茶菓子にいく 「いいわ、今日は特別な日だしね」 「今年の冬は賑やかになりそうだな!」 見えなくなっていくレティの姿を見ながら魔理沙は再び笑った 「えぇ、とっても騒がしく…ね」 2人は微笑み、雲が現れた真っ白な空に消えていった
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