~補習2~

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      (いや、あまり痛くはないけど…)       そんなやり取りをしていると前の席に座っていた、またまた同じクラスの男子も気づき、   「あちゃー、やっちゃったかぁ。…まず手洗ってきた方がいいよ。」       血をみて興奮していた私は血を洗い流すのも忘れていた。     慌てて流し場に走り、血を洗う。 しかし、流しても流しても血は溢れてくる。         悪戦苦闘していると、肩を叩かれ、振り向くと前の席に座っていた男子が絆創膏を持ってきてくれていた。     「はい。」     「…ありがと。」   ちょっとそっけなさ過ぎた?と思う。 だけど、     「二日目からこれじゃ絆創膏足りなくなっちゃうんじゃない?(笑」       優しく返してくれた。   案外面白い人なのかなと思った。もっと勉強一筋な感じだと、自分の中で印象づけていた人だった。      
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