出会い

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いつもの朝の光景。 なんて…今更語ったところでありふれている。 (却下) 朝、リビングには母と俺の二人がいた。 「奈美、友達は出来た?」 (始まった…何時もの心配性) 「ごちそうさま。行ってきまーす」 俺は鞄を引っ付かんでまだ何かを言い出しそうな母さんを置いて家を出た。 ―普通、漫画や小説ならここで自分の自己紹介でもするべきなのだろう。 …一応しておく。 名前は坂田奈美。 何処にでもいる冴えない、今年から高校生活をエンジョイする女。 だと思いたい― 自転車に乗りながら携帯を開いて時間を確認する。 (やべ…電車乗り過ごす…!)
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