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夜になった。
時計はもう短針も長針も10の文字に越している。二人で夕飯はもう済ませてある。残り物を温めて食べた。
両親は、まだ帰って来ない。共働きとはいえ、いつもなら6時を過ぎたらどちらも帰ってくる。急な仕事で遅れているのだとしても、それなりの連絡は来るはずだ。
どうしてかは、…分からない。
眠くて早くベッドに入りたいと思ったが、弟が寝るなという。なんでだろう。
そしてその当人は時計を見上げると呟いた。
「そろそろいいかな」
「何が?」
、
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