水鏡の旅立ち
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眠たい。 目を擦ろうとする私の左手を取ると、弟は玄関に向かって歩き出した。 「何?」 「外に出るんだ」 「ええ?なんで?」 「いいからいいから」 何がいいんだとは思ったが、何も言わないでおく。 玄関は帰ってきた時の状態のままだ。弟は床に転がっている色々なものを慎重に避けながら歩いていく。 私も一緒に歩いた。もちろん二人でリュックを背負って。 、
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