水鏡の旅立ち

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何が大丈夫なのだ。一体何が。 でも、へらっと無防備に笑われると怒る気が失せる。不安感だけが漠然として残る。 「でも」 「大丈夫。姉ちゃん。――――…絶対大丈夫だから」 あ、と。 そこでようやく気付いた。 弟の瞳が、金色になっている。 「父さんと母さんは、今日は帰ってくるのが遅いから」 「…」 、
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