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飲み込まれたダンテスは、激しい圧縮や捻れに耐えながら目を見開いていた。が…
「ここは、どこだ?」
圧縮も捻れもいつの間にか消え、重力の感じられる空間に立っていた。
そこは、
およそ生物が想像し得ない『白い』空間。
ダンテスが疑念を抱くのも無理はなかった。
『どこでもないよ。』
突如、曖昧な返事とは裏腹に強大なプレッシャーがダンテスに襲いかかった。
「誰だっ!!!」
潰されそうなプレッシャーを払うようにダンテスは体で言い放った。
『誰でもないよ。』
「どこにいやがる!!!」
『ここにいるよ。』
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