迫り来る混沌

7/8
前へ
/53ページ
次へ
覚悟を決めたダンテスは逞しい体に似合わず、声の主と同じ格好をして座った。 『理解が早いんだね。そうだよ、決して逃がさないし、死なせないからね。』 きっと頭の中で思った事も読まれるだろうから、ダンテスは小さく、うるせー!このモザイク野郎!と反撃した。 『ふっ…』 鼻で笑われた気がした! 「いつかぶっ飛ばす。」 体のどこにも力を入れずに吐いて捨てたセリフだった。 『キミは面白いね。 ずっとここにいない?』 「断固、拒否!」 『だろうね!あははっ! 決めたよ!赤ん坊くん!』 いちいちカンに障る奴!と苛つくも「何だ!」と聞き返した。 『記憶をもらう。』
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

50人が本棚に入れています
本棚に追加