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勇者は今回の旅中で渡してもらった「光影玉」をクルタナ王に返還した。
その代わりにクルタナ王が勇者に与えたのは、由緒正しいクルタナの宝剣。
見事なまでに鍛え上げられた刀身に、鮮やかな柄、そして刀身の中程から柄の先にまで、クルタナに伝わる守護の印字が彫り込まれ、持つ者に神の加護を与える。
これだけ素晴らしい物を頂いて、じゃぁどうも、とは言えず、勇者はしばらく城下町に留まり城の内外を見回る役を買って出た。
その方が人と関わらずに済むから。
そうでなくとも、クルタナ付近に腰を据える気でいたので、勇者には丁度よかったわけだ。
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