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凶鳥飛び交う赤い空。
太陽がない代わりに天まで届くほど高い岩山が、マグマを吐き出していた。
その岩山の麓には針葉樹に似た木々があり、火山灰で濁った河も流れている。
その河は幾重の河と合わさり大河となるも、底の見えない穴に向かって落ちている。
穴の中央には浮遊石で出来た孤島が古びた城を持って浮かび、城主の魔力によってその位置を動かずにいた。
その城の中で今、勇者と魔王の一騎打ちが終わろうとしていた。
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