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「くらえぇぇぇぇ!!」
「グオォォォォ!!」
魔王の攻撃は自分より遥かに小さい存在に、より小さな傷を負わせるのがやっとであった。
完璧にコアを砕かれ、自分がここまでだと悟った。
「グゥゥゥ…」
歴然たる戦力差と自分の最後に不満はなかった。
だが、疑問はあった。
何故、ここまで歯が立たないのか。
何故、力強いのか。
何故、心折れないのか。
何故、同じ魔族ではないのか。
しかし、これらの疑問は魔族に理解できるものではないと、どこか諦めに近い理解をしていた。
が…
「ここで、全てを終わらせよう。
魔王よ、貴様の精神と肉体を封じ込める!」
「!!」
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