黄昏の夢
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三 私は少女から御守りを手渡され、外に出ようとしていた。 「――気付かないだけ、か……」 外へ一歩踏み出そうとした瞬間、少女の声がした。 (待って!) 振り返る。しかし、誰もいない。……その代わり、日本人形が私の踵に当たった。 「人、形……?」 あたりを見渡す。人形で遊ぶ年代の子供など、一人もいない。この人形が私を呼んだとでもいうのだろうか。 「まさか、な」
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