路地裏の黄昏
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「――さて、本題に入りましょうか。まだお話を聞いていませんでしたね」 心のどこかで、少女は私に怯えていた。それを感じ取った私は、此処――『黄昏探偵事務所』に訪れた理由を話すことにした。 「……娘が、行方不明になったのです。あれは、十年も前のことになります。娘は七歳でした……」 七歳……。ぽつり、と少女が呟くのが聞こえた。透き通った声がかすれてしまっている。 「――そう……辛い思いをされたのですね」
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