また逢う日まで

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また逢う日まで

シバタが死んだ。 二人で土手に寝転んで空を見上げていた、次の日のことだった。 花壇の世話をするために、毎朝一番乗りに登校していたシバタは、そんな時間まで酒を呑んで運転していた大バカ野郎の車にひかれてしまった。 信号は青だったという。 シバタは悪くない。 いつだって悪くないのに、意地悪するクラスメイトがいた。 交通ルールだって、きちんと守っていたのに、シバタはひかれた。 アタシは許せなかった。 ひいた奴が。 オカマ、オカマと言っていた男子達が。 そして何より、昨日あまりにもあっさりと別れてしまった、自分自身が。 家へ帰るとママがいた。 「オーナーがね、今日は早く帰っておあげなさいって言って下さったの。おかえり、咲季。さぁ、いらっしゃい」 両手を大きく広げ、ママはアタシを抱き締めた。全てを包み込むように、温かく、優しく、いつまでも、いつまでも、抱き締め続けた。
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