悪戯

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悪戯

これは古典落語の一節からの引用です。 ある家庭の話。 夏場に縁側で酒盛りをしている留吉が、思い付きで七輪を使って魚を焼こうと思いました。 運悪く、火種が縁側に付いてしまい、焦げてしまいました。 嫁に見つかっては一大事と、縁側の焦げた板を剥がして、裏返しにし、しめしめと黙っていました。 が、すぐにバレてしまい『板までずらして何してるの』と、剣幕に怒られます。その話を友人に語る場面で、江戸口調は早口ですから『板、ずらして』『板、ずらして』と聞こえます。 そこから、詰まらない作業で人を騙そう・驚かそうという事を『いたずら』と言うようになり、漢字が後から当てられました。
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